☆ハイローハート
理一がドアを割って入って行くのについていくと、部屋から1人の男性が出てきてパタンと一室の扉を閉めた
「どちらさん?」
相手の落ち着いた声
理一は足元のサンダルを指差して「みさき、来てますよね??」と前置きをすると靴のままズカズカと上がっていく
「その靴は、セシルのだけど?」
「セシル?」
確かにモロと同じ靴を履いた女が偶然いたっておかしくはない
理一は一瞬ひるんだけれど、「みさきじゃないって確認したらすぐ帰るんで」と男が押さえているドアに手をかけた
「セシルを奪いに来たのか」と男の口調が明らかに変わる
なんか、ちょっと……この人こわくない??
閉まってしまわないように背中で押さえているドアの隙間から龍一を見ると、廊下でどこかに電話をかけている
「セシルを探してるんじゃなくて、みさきを探してるんすよ
この部屋の中にいるのがみさきじゃなかったら、土下座でもなんでもしますから」
理一はそう言ってドアノブに力をかけると、男に勢いよく拒まれた
「セシルは、他の男に会わせない」
「だから、セシルはどーでもいいって」
理一は開かないように押さえられたドアをイラついたようにドンドン叩いた
「みさき!いるなら返事して」
「どうやら人違いのようだ、出て行ってくれ」
「みさき!!!」
「そんな女はいないっ」
男の怒鳴り声に一瞬理一が黙ると、静かになった部屋に“ん~~~~っっ”と唸る声が聞こえた
セシルなの?
モロなの??
だけど、明らかに女の声
「どちらさん?」
相手の落ち着いた声
理一は足元のサンダルを指差して「みさき、来てますよね??」と前置きをすると靴のままズカズカと上がっていく
「その靴は、セシルのだけど?」
「セシル?」
確かにモロと同じ靴を履いた女が偶然いたっておかしくはない
理一は一瞬ひるんだけれど、「みさきじゃないって確認したらすぐ帰るんで」と男が押さえているドアに手をかけた
「セシルを奪いに来たのか」と男の口調が明らかに変わる
なんか、ちょっと……この人こわくない??
閉まってしまわないように背中で押さえているドアの隙間から龍一を見ると、廊下でどこかに電話をかけている
「セシルを探してるんじゃなくて、みさきを探してるんすよ
この部屋の中にいるのがみさきじゃなかったら、土下座でもなんでもしますから」
理一はそう言ってドアノブに力をかけると、男に勢いよく拒まれた
「セシルは、他の男に会わせない」
「だから、セシルはどーでもいいって」
理一は開かないように押さえられたドアをイラついたようにドンドン叩いた
「みさき!いるなら返事して」
「どうやら人違いのようだ、出て行ってくれ」
「みさき!!!」
「そんな女はいないっ」
男の怒鳴り声に一瞬理一が黙ると、静かになった部屋に“ん~~~~っっ”と唸る声が聞こえた
セシルなの?
モロなの??
だけど、明らかに女の声