☆ハイローハート
夜中に何度も目が覚めて、朝早くになるとこっそり理一のところへ行く
あの事件から迎えた朝はまだ二回
ほんのり朝日が差し込み始める時間だけれど、カーテンが閉まっているから理一の部屋はほとんど暗い
窓の周辺だけがぼんやりと明るいだけ
ピンクの入院患者用パジャマは薄手すぎて肌寒い
理一の横に座り二の腕まで布団の中につっこんで彼の手を探り当てて、そして頭をもたれかけさせる
上下する胸を見ているだけで安心感がジンジンと染み渡ってきてやっとアタシの全身に血が巡るような気分になるの
手に手を重ねてぎゅっと握り締めるようにすると、理一の指先に少し力が入ったように感じてパッと顔を見た
「理一……??」
だけど反応はない
静かな空間にアタシの声が虚しく飲み込まれて消えるだけ
また布団にもたれかかると自然に目を閉じた
彼のそばにいたら、一番穏やかに眠りにつける
理一にあわせるように呼吸をすると、羊をかぞえるよりも効果的
次目覚めるときは、一緒に目を開けたい
欲張り出せばキリがない
あの事件から迎えた朝はまだ二回
ほんのり朝日が差し込み始める時間だけれど、カーテンが閉まっているから理一の部屋はほとんど暗い
窓の周辺だけがぼんやりと明るいだけ
ピンクの入院患者用パジャマは薄手すぎて肌寒い
理一の横に座り二の腕まで布団の中につっこんで彼の手を探り当てて、そして頭をもたれかけさせる
上下する胸を見ているだけで安心感がジンジンと染み渡ってきてやっとアタシの全身に血が巡るような気分になるの
手に手を重ねてぎゅっと握り締めるようにすると、理一の指先に少し力が入ったように感じてパッと顔を見た
「理一……??」
だけど反応はない
静かな空間にアタシの声が虚しく飲み込まれて消えるだけ
また布団にもたれかかると自然に目を閉じた
彼のそばにいたら、一番穏やかに眠りにつける
理一にあわせるように呼吸をすると、羊をかぞえるよりも効果的
次目覚めるときは、一緒に目を開けたい
欲張り出せばキリがない