☆ハイローハート
「……ったく、女と二人でデートできひんって
アタシの家にはふっつーに入ってくるくせに」

「だって、さやかのあの子犬みたいな目を見ると、もうヤバイよ?」

「……」

もう、いいです

「うるうるで、きっと“キュン”とか鳴くんだよ、あの子は」

はあ、そうですか

「黒のスケスケパンツのねーちゃんとはわけがちが……っっ」

スケスケパンツのあたりで足を持ち上げて、3秒後には理一の背中をおもっきり蹴っていた

「……ってーなあ!!」

ぶつぶつ言いながら靴を履く理一の背中に話しかけた


「さやかの、何を知ってるわけ??
……学年のアイドルのイメージに騙されて、幻滅するかもよ??」

「しません」

「どーかな」

「しねーよ、んじゃな」

理一が出て行った後、ドアの鍵とチェーンをかけた



< 69 / 756 >

この作品をシェア

pagetop