☆ハイローハート
ちづるさんの運転する白の車に乗って送ってもらった
そのまま店に行く母親達をマンション前で見送った後「車に乗せてもらえてラッキーしちゃったねえ」と理一ママは微笑んでいる
理一が無事退院になって、心底ウレシそうな笑顔
「みさきちゃんが退院した日は結局お祝いできなかったから、今日はそれもあわせて二人の退院祝いしようね」
と腕まくりするようなアナログな仕草をしながらマンションに入っていった
理一の家に行くと龍一が勉強していたのかペンを片手に部屋から出てきた
仕事が休みのパパはリビングのソファーからこっちを振り返っている
「じゃあ、ごちそう作るまで待ってて」
とキッチンに向かうママを追いかけようとすると、右手を龍一に左手を理一につかまれた
「……え?」
戸惑ったのもつかの間
「みさき、英語わかんないとこある」
「みさき、荷物片付けるの手伝って」
ど、同時にしゃべらんといてよ
「みさき、俺のカテキョだろ?」
「みさき、俺あんま動けないから」
だから、同時にしゃべるなって
「あ、アタシ、ママのお料理手伝おっかな~って思ってるねんけど」
「俺、あんまり動けないのに……」
セットしてない髪が理一の顔に影を作る
…………そう出られると弱い
「わかった、じゃあ龍一はごはん食べてからゆっくり教えてあげる
そのほうが時間気にせずできるやろ?」
「約束だからな」
龍一はそう念押しすると自分の部屋へ消えていった
そのまま店に行く母親達をマンション前で見送った後「車に乗せてもらえてラッキーしちゃったねえ」と理一ママは微笑んでいる
理一が無事退院になって、心底ウレシそうな笑顔
「みさきちゃんが退院した日は結局お祝いできなかったから、今日はそれもあわせて二人の退院祝いしようね」
と腕まくりするようなアナログな仕草をしながらマンションに入っていった
理一の家に行くと龍一が勉強していたのかペンを片手に部屋から出てきた
仕事が休みのパパはリビングのソファーからこっちを振り返っている
「じゃあ、ごちそう作るまで待ってて」
とキッチンに向かうママを追いかけようとすると、右手を龍一に左手を理一につかまれた
「……え?」
戸惑ったのもつかの間
「みさき、英語わかんないとこある」
「みさき、荷物片付けるの手伝って」
ど、同時にしゃべらんといてよ
「みさき、俺のカテキョだろ?」
「みさき、俺あんま動けないから」
だから、同時にしゃべるなって
「あ、アタシ、ママのお料理手伝おっかな~って思ってるねんけど」
「俺、あんまり動けないのに……」
セットしてない髪が理一の顔に影を作る
…………そう出られると弱い
「わかった、じゃあ龍一はごはん食べてからゆっくり教えてあげる
そのほうが時間気にせずできるやろ?」
「約束だからな」
龍一はそう念押しすると自分の部屋へ消えていった