☆ハイローハート
「アタシ、……国坂くんとサヨナラしてん」
「え、なんで」
よっぽど意外だったのか理一が驚いた目をするから、「なんでって……」と言葉に詰まった
「だってアイツ、絶対お前と別れないって言ってたのに」
「いつ??」
「え?あ……いつだっけ……」
話が脱線して、戻せなくなってしまった
理一と国坂くんがそんな会話をしていたことにも驚くけど
「なんで、別れたの」
「……魔法がとけへんから」
「…………」
「理一が、アタシにかけたんやん」
と彼の肩付近を叩こうとしたらその腕を掴まれて一瞬で手のひらを包まれる
「恋の魔法」
そう伝えきる前に理一がアタシの胸に顔を埋めて……「みさき」と呼んだ息が熱くて……
大体いつも不意打ちだったり強引だったキス
背徳感だらけのキス
ただそうするしかなくて、やるせないだけのキス
理一の視線がゆっくりあがってくると、初めてまっすぐにアタシの中に浸透していく
アタシが理一だけを見て
理一がアタシだけを見る
好き合う二人なら当たり前のことが、アタシ達にはあまりに遠くて
こんな簡単なことでさえ純粋な気持ちでできなかった過去
「え、なんで」
よっぽど意外だったのか理一が驚いた目をするから、「なんでって……」と言葉に詰まった
「だってアイツ、絶対お前と別れないって言ってたのに」
「いつ??」
「え?あ……いつだっけ……」
話が脱線して、戻せなくなってしまった
理一と国坂くんがそんな会話をしていたことにも驚くけど
「なんで、別れたの」
「……魔法がとけへんから」
「…………」
「理一が、アタシにかけたんやん」
と彼の肩付近を叩こうとしたらその腕を掴まれて一瞬で手のひらを包まれる
「恋の魔法」
そう伝えきる前に理一がアタシの胸に顔を埋めて……「みさき」と呼んだ息が熱くて……
大体いつも不意打ちだったり強引だったキス
背徳感だらけのキス
ただそうするしかなくて、やるせないだけのキス
理一の視線がゆっくりあがってくると、初めてまっすぐにアタシの中に浸透していく
アタシが理一だけを見て
理一がアタシだけを見る
好き合う二人なら当たり前のことが、アタシ達にはあまりに遠くて
こんな簡単なことでさえ純粋な気持ちでできなかった過去