☆ハイローハート
あこの視線の先を見ると、理一が……真っ白の子犬を連れてくる
白の膝丈スカートに、ピンクのサンダル
……遊園地やぞ?
「絶叫乗る気ないね、あの子」
アタシの脳内をあこの声が代弁する
サラッサラのストレートの髪、理一より頭一つ小さくて……
……なるほど、あれが学年のアイドルね
二人でコーディネートしたかのような、理一の白いシャツ
あこが小さく「がんばるか……」と肩をまわしたのが目の端にうつって、……何をがんばるんだろうって思ったのは、子犬の鳴き声にかき消された
「種田くん、小林くん、おはよー」
とよきとナルが目を細めている
なんだ、その反応
「あこちゃ~ん、久しぶり~~」
「さやかちゃん、まさかこんな形で再会するとは思ってなかったよ」
子犬がアーモンド形の瞳をこちらに向ける
「近藤さやかです♪」
「諸岡、みさきです」
アタシの顔をじっと見た後に、横の理一を見上げて「なんか、美人さんに囲まれてさやかヤダな」と首をかしげている
そんな彼女をみつめる理一の眼差しが優しくて、思わず見入る
男は、こうゆう女が好きやな
弱くて、守りたくなる女
小さくて、頼りなさげな女
俺が、なんとかしてやらなきゃって……思うんだろうな
「モロ、行こう」
あこに背中を押されて歩き始めた
目の前には大きな観覧車
轟音で風を切っていくジェットコースター
メリーゴーランドのラブリーな屋根も見えている
「一番最初何乗る?」
テンション高めのあこの声の後ろ
「さやかちゃんの方がかわいいって」
……理一、ちゃんとそういう事いえるんじゃない
「やだァ、二人に聞こえちゃうよ」
その声の大きさは、聞こえちゃまずいとは思ってない声の大きさです
タイミングをはかったようにあこがアタシと肩を並べるからその横顔を見ると、意味ありげに眉をあげて唇を引き締めていた
白の膝丈スカートに、ピンクのサンダル
……遊園地やぞ?
「絶叫乗る気ないね、あの子」
アタシの脳内をあこの声が代弁する
サラッサラのストレートの髪、理一より頭一つ小さくて……
……なるほど、あれが学年のアイドルね
二人でコーディネートしたかのような、理一の白いシャツ
あこが小さく「がんばるか……」と肩をまわしたのが目の端にうつって、……何をがんばるんだろうって思ったのは、子犬の鳴き声にかき消された
「種田くん、小林くん、おはよー」
とよきとナルが目を細めている
なんだ、その反応
「あこちゃ~ん、久しぶり~~」
「さやかちゃん、まさかこんな形で再会するとは思ってなかったよ」
子犬がアーモンド形の瞳をこちらに向ける
「近藤さやかです♪」
「諸岡、みさきです」
アタシの顔をじっと見た後に、横の理一を見上げて「なんか、美人さんに囲まれてさやかヤダな」と首をかしげている
そんな彼女をみつめる理一の眼差しが優しくて、思わず見入る
男は、こうゆう女が好きやな
弱くて、守りたくなる女
小さくて、頼りなさげな女
俺が、なんとかしてやらなきゃって……思うんだろうな
「モロ、行こう」
あこに背中を押されて歩き始めた
目の前には大きな観覧車
轟音で風を切っていくジェットコースター
メリーゴーランドのラブリーな屋根も見えている
「一番最初何乗る?」
テンション高めのあこの声の後ろ
「さやかちゃんの方がかわいいって」
……理一、ちゃんとそういう事いえるんじゃない
「やだァ、二人に聞こえちゃうよ」
その声の大きさは、聞こえちゃまずいとは思ってない声の大きさです
タイミングをはかったようにあこがアタシと肩を並べるからその横顔を見ると、意味ありげに眉をあげて唇を引き締めていた