☆ハイローハート

理一が目を細めるから、つられて目を細める


ふっと糸が切れたみたいにお互いに笑い出してしまった




笑う理一の向こう側

少し位置を変えた月がまだカーテンの隙間からこちらを見ている



これから先、月を見ればきっと今の気持ちを思い出す


アタシの話を聞いているかのように黄色い月光がまっすぐにこちらに降ってくる




その月の近く

月の明るさに負けないほどきらめく星が一つ



アタシと目があった瞬間キラリと瞬いた