☆ハイローハート
夕焼けがまだ空に残る薄闇に観覧車がキラキラとライトアップされてものすごくキレイだった

その瞬間、アタシの中にはっきりと一つ刻み込まれたこと


アタシ、この観覧車をきっと忘れない

あこと、男三人と……若干一名敵意のある人物が紛れ込んでいるけど

絶対忘れないと思う


“簡単にヤレそうな女”以外の存在価値が、ここにはあるのかな??


ゆっくりと回る観覧車はアタシの心を動揺させる


そんな理想や夢は持たない方がいい

だって、誰かが言ってた

ルールは破るためにあるって

だったら、理想や夢も打ち砕かれるためにあるに違いない


今までずっとそうだった

望んだものは、何一つ手に入らなかったの



愛情も


友情も


人のぬくもりは、何一つ




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