seen you【短編】
SEEN3 いない
―私にとって、昼休みは大好きな時間。
今日もシュウに会いたくて屋上へと向かう。
「蜜!!」
屋上へと向かう階段の目の前で――
「達徳・・・」
喧嘩中の彼氏・達徳(タツノリ)に腕を掴まれた。
「な、に・・・?」
「最近お前が幽霊屋上行ってるって聞いて・・・心配で」
「・・・達徳には関係ないよ!」
振りはらって、階段とは別の方向に走った。