seen you【短編】
SEEN LAST
―――一年後。
「受かったよぉぉぉぉ~~~!!!」
私は同じ塾で意気投合した友達と抱き合いながら、キャッキャキャッキャと歓声をあげた。
「おめでとう蜜!でもすごくない!?秋からの勉強で、県内トップの難関大学受かるとか!」
「ふふ・・・愛?」
「馬鹿か(笑)。達徳君の?」
「え?違うよ」
「へ?」
「達徳とは別れたもん」
「っえええええ!?いつの間に!?」
そうなのだ。
達徳とはあの冬に、目玉焼きにはソースか醤油かで大口論になって、別れた。
「んなアホな・・・」
んふ。