教室で秘密の?【短】



そういうと

「………。」
俯く結。


「大丈夫か?」

体調でも悪いのかと思って顔を覗く、俺


その瞬間、
体に走る衝撃

うわっ!!

その言葉と共に、後ろのめりになる俺の体。


前方に結の体温を感じる。俺の腰に回された結の腕。

「どうしたんだよ?」

いつもは、こんな…行動で表さないのに

心配になってきた。


そして、また顔を覗こうとした。


「やっ、止めて。」

そう一言言われて、腰に回されている腕が強くなった。



「恥ずかしいから、今は顔を見ないで。」

風が吹いたら、消えてしまいそうな小さな声で
そう結は言った。


「だから、今だけはこうさせて。」

そう言うとピタッ。とくつっく結。


可愛いとしか言いようが無い。



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