教室で秘密の?【短】
また耳を壁にくっ付けた。
「どうする?止めるか?」
「ううん。大丈夫。」
何だよ。拓也。
部活まで休んで、結とイチャイチャしやがって。
あ………。
部長の俺まで部活を抜け出して来たんだっけ。
人の事を言える身分じゃないじゃん。俺って……。
「じゃぁ、いれるぜ。」
「うん。」
ねぇ、ねぇ。
と言うように、グラグラと揺らされる自分の体に違和感を覚え、
揺らされている方向へ頭をクルッと向けた。
「何だよ。飛鳥かよ…。」
グラグラと体を揺らしていたのは、飛鳥だった。
まぁ、俺の周りには飛鳥しかいなかったけどな。