運命をかえよう
先ずは腕を回し、次はジャンプ。それを微笑ましげにミカエルが見ている事に気づき、少し気恥ずかしく感じながらも疑問を投げかけた。
「ところで、私の罪はどうなったんだ?」
「神と契約をしたんだ。72柱の逃げ出した悪魔を退治すると」
「…72柱の悪魔は手強いのばかりだぞ?」
ルシファーの言っていることはもっともだった。おのおのが地獄における爵位を持ち、大規模な軍団を率いている。
彼が眠っていた間にも、軍団の数は更に増えていることは明確だった。
だが、ミカエルはそれに対して笑って見せた。その笑顔にルシファーが返事を返し損ねたときにミカエルは言った。
「それに他の天使も手伝ってくれるそうだ」
「…なら大丈夫か」
即答し、彼はミカエルに手を差し伸べた。
「生きよう」
その言葉に小さく笑ってから、大きく頷いた。
「なら此処から出ないとな」
そう言ってルシファーは天にまで続いているのではと錯覚できそうな程の階段を指差す。
「あぁ、行こう」
階段を登りきり、やっとの思いで外に出る。改めてあそこは暗いのだとルシファーは思った。その思考を巡らしている間にも、膝が笑っている。
「ルシファー、足。足」
「…運動不足だから仕方ないさ」
明日は筋肉痛だなこれは。呟きを聞いてミカエルはどん。と威張ってみせた。
「俺は全然大丈夫」
「おまえは筋肉マッチョだからな」
「…なんで?」
殊にミカエルは筋肉質な体型ではない。
ただ、ルシファーと比べればゴツいくらいである。
「ところで、私の罪はどうなったんだ?」
「神と契約をしたんだ。72柱の逃げ出した悪魔を退治すると」
「…72柱の悪魔は手強いのばかりだぞ?」
ルシファーの言っていることはもっともだった。おのおのが地獄における爵位を持ち、大規模な軍団を率いている。
彼が眠っていた間にも、軍団の数は更に増えていることは明確だった。
だが、ミカエルはそれに対して笑って見せた。その笑顔にルシファーが返事を返し損ねたときにミカエルは言った。
「それに他の天使も手伝ってくれるそうだ」
「…なら大丈夫か」
即答し、彼はミカエルに手を差し伸べた。
「生きよう」
その言葉に小さく笑ってから、大きく頷いた。
「なら此処から出ないとな」
そう言ってルシファーは天にまで続いているのではと錯覚できそうな程の階段を指差す。
「あぁ、行こう」
階段を登りきり、やっとの思いで外に出る。改めてあそこは暗いのだとルシファーは思った。その思考を巡らしている間にも、膝が笑っている。
「ルシファー、足。足」
「…運動不足だから仕方ないさ」
明日は筋肉痛だなこれは。呟きを聞いてミカエルはどん。と威張ってみせた。
「俺は全然大丈夫」
「おまえは筋肉マッチョだからな」
「…なんで?」
殊にミカエルは筋肉質な体型ではない。
ただ、ルシファーと比べればゴツいくらいである。