ブランコ
プロローグ
幸せなんて知らなかった
いつも1人、
哀しい空を見上げてた
そんな孤独な私に
悲しみしか知らない私の空っぽの心の中に
たくさんの色を注ぎ込んでくれたのは
君でした。
喜びや愛しさを…
暗闇に呑まれそうだった私を救ってくれたのは
君という
たった1つの存在でした
最初は、
強引な君に戸惑っていたけれど
いつの間にか一緒にいるうちに
君の
私にとっては眩しいくらいのヒカリの中に
居たいと思うようになりました
やっと必要としてくれる人を見つけたのに…
…神様って残酷
私のたった1つの
大切な人を奪っていこうとするなんて…
やっぱり私は
「幸せでいたい」なんて
願っちゃいけなかったの?
「永遠に君と一緒にいたい」なんて
願っちゃいけなかったの?
神様がいるならお願いです……
笑ったことのない私に
笑顔をくれた
幸せをくれた
彼方を返してください