ブランコ
過去
ーーーーそれは私が小2の時。
その日もまた、
いつもの様に母親から罵りの言葉の嵐だった。
「あんたみたいなのがいるからッうまくいかないなよッ!!この疫病神ッ!!」
「……ぅっ……う…ひくっ…お母さ」
「あたしはあんたみたいなヤツの母親じゃない!!泣くなクソガキがっ!!」
…まだ救いだったのは、母親が硬いクッションで私を殴っていたことか。
母親は小さくなって泣いている私を、ヒステリックになって叫びながら殴っていた。
この母親が私を殴るのに理由はない。
だからその時も泣いてはいたが半ば諦めてもいた。
けれど。