イタル~another day~
車内はゴミ一つ落ちていない。

やっぱり大事にしているんだ。

瓶に入った車用の香水から、
かすかないい香りがした。

玲ちゃんの運転は不安なところは一個もなかった。

いつもバイクを練習している山道に入る。

当たり前だが、バイクからの視点と景色が違う。

挙動が車とバイクとでは異なるから
疾走らせ方も同じではないが、
玲ちゃんは相当"うまい"ことが隣にいてわかった。

2個目の山道に入る。
際立って難しかったり、
危ない場所もないように思えた。

操作を一歩間違えれば・・・
という場所はどちらの山道でも変わらずにある。

なんでこっち疾走っちゃいけないのかなーと思っていると、
「久しぶりに彼女に会えるから嬉しいだろ?」

突然玲ちゃんが変なことを言う。

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