イタル~another day~
「珍しいじゃないか・・・」

急に後ろから声をかけられて驚いた。

そろそろと振り返るとおっちゃんがいた。

知沙は、黄色い彼をぎゅーっと抱きしめている。

「・・・坊主が2度も失敗するなんて」

「おっちゃん、あのー・・・」

「持ってけ。ちゃんと金払ってやったんだから当たり前だ」

知沙がほっとした顔をしている。

「ありがとう」

祭に行くことを話すと、

「また遊びに来いよ」

とおっちゃんは手を振って見送ってくれた。
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