イタル~another day~
暮れきっていない神社の境内に入ると、
祭はまだ小さい子供達のものだった。

あちらこちらを子供が駆け回っているし、それより小さな子を抱いた若い親の姿も多かった。

あんず飴や綿菓子を振り回しながら歩いてる子供を避けながら、

夜店を順に見て歩く。

じゃがバターを一つ買って、
二人で食べた。

知沙はチカピューから手を離さないので、
仕方なく口にはこんであげる。

並んで歩いたり、

一つのものを二人で食べたり、

今まで何も意識しなかったことが、

とても

照れ臭いことに思えた。

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