イタル~another day~
三人で夜店を廻りはじめた。

知沙と玲ちゃんが並んで歩き、
そのうしろを付いて歩く。

二人はなんだか楽しそうに話してる。

「最初、イタルの彼女が来たのかと思ってドキッとしちゃいました~」

「え~。イタルって"おばさん"趣味なの?」

まだ言ってる。
根に持つタイプか?

「だって20歳くらいに見えますよ?」

俺からしたら、
20歳越えたら
20歳くらいなのか、
30歳くらいなのか、
女の人の見た目の年齢なんてさっぱりわからない。

さすがに、

自分の母親くらいから上

っていう区別はあるけど・・・

「知沙ちゃん、それは言い過ぎだよ。・・・あんず飴いる?ソースせんべいがいい?"おねーさん"がなんでも買ってあげるよ」

あ、
誉められて
おばさんが
おねーさんになってる。

「だいたい、イタルに彼女なんていないしね~」

"おねーさん"は余計なことを言う。


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