イタル~another day~
バコーン!
と派手な音がして、
5本とも台の向こうへ吹っ跳んだ。
「お!ストライクだよ。お兄ちゃん」
とお兄さんに驚かれる。
セットの終わった隣のコースで、
進が「やるじゃん」と言っている。
「次、俺ね。ラスト行くぞ」
と言って、進の第三球。
ガコーンと進もストライク。
「こっちのお兄ちゃんもストライクかぁ。うまいねぇ。スペア、ストライクの景品はこっから取ってね」
お兄さんの指さす辺りには、"俺"のそそられるものはなかった。
進もじっと見つめている。
「知沙、好きなの選べ」
振り返って知沙に言う。
「え?いいの?」
って言ってるけど毎年の光景だ。
知沙は、チカピューとは違うキャラクターが表紙の手帳を選んだ。
聞いてもわからないから、そのキャラクターの名前は訊かなかった。
と派手な音がして、
5本とも台の向こうへ吹っ跳んだ。
「お!ストライクだよ。お兄ちゃん」
とお兄さんに驚かれる。
セットの終わった隣のコースで、
進が「やるじゃん」と言っている。
「次、俺ね。ラスト行くぞ」
と言って、進の第三球。
ガコーンと進もストライク。
「こっちのお兄ちゃんもストライクかぁ。うまいねぇ。スペア、ストライクの景品はこっから取ってね」
お兄さんの指さす辺りには、"俺"のそそられるものはなかった。
進もじっと見つめている。
「知沙、好きなの選べ」
振り返って知沙に言う。
「え?いいの?」
って言ってるけど毎年の光景だ。
知沙は、チカピューとは違うキャラクターが表紙の手帳を選んだ。
聞いてもわからないから、そのキャラクターの名前は訊かなかった。