イタル~another day~
「さっき話してた、族やらチームやらのたぐいだよ」
「え?こんなところに?」
「いや、まさにこの山の峠道が奴らの"なわばり"なんだよ」
そんな・・・。
道は道だろ?
なわばりってなんだよ?
「やっぱ、ふりきれねーかなー?」
普通に話しているが、すごいスピードで車は疾走っていた。
それでもきっと、俺が乗ってるから限界ギリギリまでは攻めていないんだろう。
振り向くとバイクが3台ついてきていた。
「ただ同じ方向に向かって疾走ってるだけとか?」
「だったらいいんだけど」