イタル~another day~
玲ちゃんは何度も前方のバイクを抜かそうと試みるが、うまく抑えられていた。
その間に、さらに1台に抜かれる。
しまいに2台のバイクによって停められてしまった。
何がなんだかわからなくて、恐いという感情はなかった。
ただ不気味だった。
"お前なんていたって守ってくれないだろ?"
という昨日の玲ちゃんの言葉が甦る。
守れるよ。玲ちゃんの一人くらい。
ドアに手をかけようとしたら止められた。
「出ちゃダメだ。それより、電話、どうだった?」
「・・・すぐ行くって」
何も説明してないのに・・・
「ふん。すぐ、ね」
コツコツ。
運転席側の窓を叩かれる。
前方にはバイクに乗ったままの二人がいるから、後ろの一人が近付いてきたのだと思う。
玲ちゃんはじっとステアリングに両手をかけたまま前方を睨んでいる。
再び、コツコツと叩かれる。
"降りて来いよ"
という声も聞こえた。
その間に、さらに1台に抜かれる。
しまいに2台のバイクによって停められてしまった。
何がなんだかわからなくて、恐いという感情はなかった。
ただ不気味だった。
"お前なんていたって守ってくれないだろ?"
という昨日の玲ちゃんの言葉が甦る。
守れるよ。玲ちゃんの一人くらい。
ドアに手をかけようとしたら止められた。
「出ちゃダメだ。それより、電話、どうだった?」
「・・・すぐ行くって」
何も説明してないのに・・・
「ふん。すぐ、ね」
コツコツ。
運転席側の窓を叩かれる。
前方にはバイクに乗ったままの二人がいるから、後ろの一人が近付いてきたのだと思う。
玲ちゃんはじっとステアリングに両手をかけたまま前方を睨んでいる。
再び、コツコツと叩かれる。
"降りて来いよ"
という声も聞こえた。