イタル~another day~
ガチャ。

玲ちゃんが降りてくる。

ボソッと、
「ありがとう。総太」
と言った。

え?知り合い?

「昨日この車を見掛けた奴が連絡くれてね。行き先は想像ついたから、今日はすぐそこで待機してたんだ。錆び付いた名前でも通用して良かったよ」

「わたしが甘かったんかね?」

「いや。たまたまだろう。嫌な予感がしただけだ」

「わたしはしなかった」

「健全に生活してる証拠だ」

何の話かさっぱりわからない。

「総太は違うの?」

「ああ、人の繋がりがあるからな」

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