イタル~another day~
でも、
進はお坊ちゃんだったけど、
それを鼻にもかけず
俺や知沙とずっと仲良くしてきたのだ。

気さくで優しい
いい奴だった。

もしかしたら、
仲間はずれになった気分になっているのは進かもしれなかった。

部室から戻ってくる進に

「知沙も学校が違ったって友達だってさ」

と"友達"に力をこめて言ったら

「そうか」
と進は力なく笑った。

「そうだよ。いつでも遊べるし」と知沙。

それとも、
進は友達でいることが嫌なんだろうか?
とふと思った。

< 17 / 461 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop