イタル~another day~
優秀な成績をとって

あわよくば奨学金もらって進学するくらいの

俺なりの"予定"をたてていたけど甘かった。

みんながみんな

そんな腹積もりだったわけじゃないだろうが、
成績を争っているという雰囲気があり、
友達になれそうな奴はいなかった。

入学した時に前の席にいた富樫君と二言三言
会話とも呼べないような口を交わしただけだ。

すぐに新しい友達を作った知沙がうらやましい。

しかし、
部活にも所属しなかったし
(野球部は本当になくなっていた)
知り合いもいないとなると逆に勉強に専念できた。

中間テストの頃には、
上位の成績に食い込めるようになっていた。

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