イタル~another day~
どこをどう疾走ってきたのかわからないけれど、
気が付いたらきちんと玲ちゃんの家に着いていた。

馴れた道とはいえ、
記憶がないのはぞっとする。

沼沢兄の話が頭の中でクルクルまわって落ち着かなかった。

俺にもスカウトの話は来ていた。

学校が俺に県立を受けさせたかった
ということなのか?

話くらいしてくれても良かったのに。

俺は
セイショーからのスカウト話を聞いても
この学校を選んだだろうか?

俺はどんな条件を提示されていたのだろう?

もしかしたら特待生?

そうしたら、
あの恵まれた環境で野球を続けていただろうか?

進と一緒に。

知沙のいる街で・・・

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