イタル~another day~
「なんとなく・・・」
自信なさげに言うと、

「そうか・・・」
とちょっとしょげた感じになった。

取り繕うわけでもなく、
「いや、あの・・・、バイクに興味がないんじゃなくて、操縦することには興味があって・・・」
と言うと、

「ほ~。そういえばだいぶ早く配れるようになったな」
と言われた。

正直うれしかった。

「ありがとうございます。新聞満載の状態でいかに速く走るかとか、テクニック必要なところは面白いですね」

「そうだな。でもまずは安全第一な。それから正確に配る。速さはその先だぞ。仕事だからな」

「はい・・・。だから、普通のバイクも欲しいんですよね~」

総太さんは、考え込んだ顔になる。

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