イタル~another day~
「ここね、配達のカブの面倒も診てもらってるから覚えといて。早朝から誰かしらいるから」
総太さんが言いながら奥へ歩いていく。

するとどこからか高校生くらいのヤツが寄ってきた。

金髪
眉なし
ピアス

そして油まみれのつなぎ。

「総太さん。ちわす。どうしたんすか?」

「おう。おやじさんいるか?」
知り合いらしい。

「いますよ」
と返事はするが呼びに行く気はないらしい。

ぼー

と立ったまま

総太さんの後ろにいる俺の方をさかんに見ている。

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