イタル~another day~
エラーをしても、
「ドンマイドンマイ」と
大きな声を出す。

たいしたことない
気にするな

と伝わる笑顔で。

ピンチになっても
点を取られても

一度もギスギスした空気にならなかった。

のびのびプレーするから、
いつの間にかエラーも少なくなって
決勝戦ではなかなかのチームになっていた。

守備が終わってベンチに戻れば、
バッターの応援。

ナイスバッティング!

おしいおしい!

と声を出しながら、

選手になれなかったクラスメイトを巻き込んでの大応援だ。

早々に敗退してきたクラスの女子も交えて
応援団は大盛り上がり。

それらすべて
富樫君の手腕だ。

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