3人は学校の人気者
好きの意味
あれから何日かたったけど、山炭くんと瑠衣くんは仲良くしてるみたい。
私はなんだか嬉しくなっちゃってあのときのキスも忘れていた。
「良かったよね、仲良くなって」
私は教室で瑠衣くんに言った。
「別に、つかあんなん仲良くなったって言わねーだろ」
「言うよ、すっごく仲良くなった」
私は椅子に座ってただ瑠衣くんを見る。
「ホントだよね、この前まであんなに仲悪かったのに」
零くんが机の上に乗る。
「確かに、なんか変わったよね」
「変わったんじゃないよ、オレが海上さんが好きだからだよ」
後ろから山炭くんが来た。
「山炭くん…あの…好きって?」
「そのまんまの意味だよ」
山炭くんはニコッと笑って「ねっ?」っと瑠衣くんを見ながら言った。
「余計なこと言ってんじゃねーよ」
「ちょっと待って?好きって…山炭くんが?」
「オレが告白したことも忘れんなよ~」
魁くんが足をブラブラさせながらニコッと笑って私を見る。
そうだった…。忘れてた。
「魁くんが私のこと好きなんでしょ?えっ…?えっと…私返事しなきゃいけないんだよね?」
「うん、オレも好きだから忘れないでね?」
山炭くんが私を見る。
「えっと…私…その…また今度にして!」
そう言って私は教室をダッシュで出た。
好きって言われても無理だ!