3人は学校の人気者
私はどこまで走ったのか、いつの間にか屋上に来ていた。
屋上…か…。
どうせなら保健室なら良かったのに…。
「鳴海ちゃん?」
この声って…零くん…。
私は振り返った。
「零くん…」
「探したんだ…」
零くんは私の隣に来る。
今は零くんに会いたくなかったな…。
「鳴海ちゃん、まだ好きって意味が分からないでしょ?」
「うん…」
「ここに手を置いて目を瞑ってごらん」
零くんは胸に手を置く。
私は言われた通りに、胸に手を置いて目を閉じた。
私の好きな人…。
「どう?誰かの顔が浮かばなかった?」
私…どうして…。