3人は学校の人気者
零side
僕もおしと良しだな…。
走って行く鳴海ちゃんの後ろ姿を見ながらそう思った。
好きだからこそ幸せになってほしいって思う反面、僕が幸せにしてあげたかったって思ってしまう。
鳴海ちゃんが僕のことを好きじゃないのは分かってる。
だけど、それでも好きだったんだ…。
鳴海ちゃん、まだ少し好きでいさせてくれるかな?
やっぱり、アイツには勝てないな…。
まぁ、鳴海ちゃんを幸せにしなかったら僕がもらうからいいけど…。
だけど、それでも好きでいるんだろうな…鳴海ちゃんは…。
そういう子だから。
「好きだよ…」
僕は小さな声でそうつぶやいた。