3人は学校の人気者
保健室の中に入ると、先生が私の方を向いた。
「あら、鳴海ちゃん、また悩み事?」
保健の安藤先生は、いつも私の話を聞いてくれるいい先生。
「あの…学校一の人気者3人のことなんですけど…」
そう、学校一の人気者の話を聞いたのは先生からで、名前も知らないのは当たり前なんだよね…。三条くんのことは先生から聞いてたけど…。
「あぁ、あたしが言った3人の?それがどうしたの?」
「え…えっと…彼女役を…頼まれて…
」私は、お医者さんと話すように椅子に座って先生に話す。
まるでどこが悪いか話してるみたい。
「彼女役頼まれたの!?毎日の告白もうざったくなったのかしらねぇ…」
先生は考えこんでしまった。
うざい…か。
毎日告白されると、やっぱりうざいのかな?
それよりも…。
「それで、どうして私を選んだのか分からなくて…」