3人は学校の人気者


先生は分かったみたいだけど…。


私は全然、さっぱり分からない。


「鳴海ちゃん、女の子って怖いよねぇ…」


「…?」


私は訳が分からず首を傾げた。

「やっぱり分かんないかぁー。まぁ、その時になれば分かるわよね」


「はあ…」




キーンコーンカーンコーン


チャイムなった…。


ガラッ


「な~る~ちゃんっ♪大丈夫?」


あっ…。


魁くんだ…。


そーだ!今がチャンスだ!!


「あ…あの…名前教えてほしいんですけど…」


「ん?魁だよ?」


「名前じゃなくて苗字を…」


魁くんは、ドアの前で止まってる。


「名前だけでよくない?オレ、苗字で呼ばれんのイヤ」


「教えて…ください!!」


名前で呼ぶなんて絶対やだよ…。


「なら、一回だけ、魁って呼んで?もちろん、くん付けナシね♪」


えっ!?


くん付けナシって…そんな条件いらないよ~。



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