3人は学校の人気者
それはないか…。
だって、みんな私と話してるしね。
「ほら、みんなチャイムなったわよ、早くもどりなさい」
安藤先生がシッシッと手であらわす。
「あっ、鳴海ちゃんはいいわよ」
「なるちゃんだけずるい!オレもサボる!」
「夢水くんはダメ!」
「なんでだよ~」
夢水くんって、可愛いかもしれない。
「だぁって、夢水くん頭悪いでしょ?よくサボるから悪いのよ」
「えぇ~」
「じゃあ、僕ならいいですよね」
ニコッと微笑む三条くん。
「三条くんならね…」
「やっぱ、ずるい!」
夢水くんはプクッと頬を膨らませる。
子供だよ、子供…。
「なら、俺もいいよな」
そっか、鈴宮くんも頭いいんだ…。
「いいわよ」
「何!?オレだけ仲間はずれ!?」
頭の悪い夢水くんは仲間はずれになっちゃった…。
「あ…あの、私戻ります…私、頭悪いから授業受けないと…」
あはは…と私は笑ってみせた。
「なるちゃん優しい!」
そう言って夢水くんは私を抱きしめた。