3人は学校の人気者
魁side
うーん…。
なるちゃんおそいなぁ…。どうしたんだろう…。
プルルルプルルル
電話?
携帯を開くと瑠衣からだった。
「もしもし?」
『もしもしじゃねーんだよオセェ』
あー…すっごく怒ってるなぁ…。
「しょうがないじゃん、なるちゃん女の子に連れて行かれたんだから」
オレは呆れてそう言った。だけど何かが引っかかった。何だろうこの胸騒ぎ…。
『女に連れて行かれた!?お前アイツ一人で行かせたのか?」
怒っていた瑠衣の声が心配してるような声に聞こえた。
『瑠衣ちょっと変わって』
少し遠くの方から零の声が聞こえた。
『もしもし?魁いまどこにいる?』
「裏庭だけど…」
『魁、悪いけど鳴海ちゃん捜して、僕と瑠衣も手当たり次第捜すから』
『何で俺が!!』
そんな瑠衣の声が聞こえる。
「分かった、それじゃあ」
ピッ
とにかく、なるちゃんを捜さなきゃ…。