3人は学校の人気者
「おーい、なるちゃん?」
って、かわいく見えたじゃないんだよ!
「はい」
「瑠衣が心配するなんてそんなに不思議?」
「なんでわかっ…と…」
私は両手で口を抑えた。
こんなこと言ったら瑠衣くんに失礼だよね…。
「いいよ、瑠衣が心配するのは本当に珍しいから」
魁くんは私の横に腰をかける。
「瑠衣ってさ、お金持ちなんだよね…。お父さんがお偉いさんでね、だから俺様なんだけどでも本当は優しい奴なんだ…まぁ気に入った人にしか優しくしないみたいだけどさ…」
瑠衣くんのこと分かってるんだな。
「かーいー!!」
「あっ、零と瑠衣来たみたい」
遠くの方で手を振ってる零くんが見える。
「「はぁ…はぁ…」」
息を整えてる零くんと瑠衣くん。
そんな走ってこなくても…。
「鳴海ちゃん大丈夫?僕たちがいながら助けてあげられなくてごめんね?」
「だ…大丈夫です!」
「ホントにか?」
「ホントです」