3人は学校の人気者


瑠衣…くん?


瑠衣くんがかばって?


「瑠衣くん…」


「なな…なんで?」


リーダーの人が驚いた顔をしている。


「お前ら誰のもんに手だしたか分かってるよなぁ?」


いつもより低い声で言い放つ瑠衣くん。


威圧感たっぷりだよ…。


ていうか、怒ってる…?


「へ?」


女子たちが頭の上に『?』を浮かべている。


そりゃそうだよね…私も『?』だもん。


「ちょっと待った!誰が誰のもんだって!?」


「魁、お前出てくんなよ…」


「てめぇ…なるちゃんはオレのだ!瑠衣のもんじゃないんだよ!!」


「鳴海ちゃんは誰のものでもないでしょ!」


3人の言い合いが始まっちゃった…。


「あ…。えっと…すみませんでした!」


そう言ってみんなは行ってしまった。


って…。私一人でこの3人を止めるの!?


無理…絶対無理!!


「だいたい、瑠衣は自分勝手すぎるんだよ!一人で勝手に抜け駆けしてさ!!3人で守るって約束だろ!?」


「ンなもん俺の勝手だ、第一そんな約束にOKした覚えもねぇ」


な…なんの話を…。


さっぱり分からない…。


抜け駆け?守る?約束?


分からない…。



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