3人は学校の人気者
「零、思いだすまでは言わないって言ってたじゃねーか」
「だから、言ってたでしょ?教えないって」
な…なにがなんだか分からない…。
「なぁもう言ってもよくない?オレもう限界」
「もうちょっと我慢してくれない?」
「はぁー…分かったよ…」
「ってことだから思いだすようにがんばってね♪」
ってことだからって言われても分かりません…。
「分からないんですけど…」
「地道に頑張れば?」
瑠衣くんのきつい言葉。
地道にって言われても無理だよ…。
「じゃ、帰ろっか!」
魁くんが立ち上がって伸びた。
疲れたし、家帰ってお風呂入って寝ようかな…。
「あっ…でも女子がいるのか…どうする?零」
「あのねぇ、なんでもかんでも僕に頼らないでよ…」
零くんも大変だな…。
「おい鳴海、お前ちょっとこっち来い」
は…初めて瑠衣くんに名前で呼ばれた…。
あれ?鳴海?なるちゃん?鳴海ちゃん?なんかこの呼び方どこかで呼ばれたことがあるような…。
気のせい?
「なる、早く来い」
「はいっ!!」
あれ?な…なんで返事なんか…。
疑問に思いながらも私は瑠衣くんのもとへ行く。