3人は学校の人気者
鳴海side
「鳴海ちゃん、鳴海ちゃん!」
誰かが私の名前呼んでる。
誰が呼んでるの?
「なるちゃん!」
「鳴海…起きろ」
瑠衣くんの声…。
「鳴海ちゃん!」
零くんの声も聞こえる…。
「なるちゃん…」
魁くんの声もだ…。
私はうっすらと目を開ける。
目に入ったのは心配してる3人の顔。
「目開けた!」
魁くんが喜びの声を上げた。
「ここ…どこ?」
「病院だよ、保健室に行ったら安藤先生が病院に連れて行くって言ってたから僕たちも乗って来たんだ」
零くんが優しく私に教えてくれた。
病院…。
そっか…私倒れたんだっけ…。
「私…夢見てた、みんな小さくてね、みんな泣きそうな顔してたんだよ…?それで、私も悲しくなって泣いちゃった…」
不思議な夢だったな…。
「なるちゃんはでてこなかったの?」
「でてこなかった…なんかさよならは言わないって言ってたんだけど…大事なことなのに…思いだせないの…」
どうしてなんだろう…。