3人は学校の人気者
目を覚ますと、3人が私の手を握っていた。
「鳴海、おきたのか?」
「うん」
「おはよ」
零くんがベッドにホッペをつけて私に笑いかける。
昔から変わらないんだ…零くんの笑顔。
「良かったぁ、目覚まさないかと思った…」
相変わらず魁くんは大袈裟だな…。
「うん、思いだしたよ…全部」
「思い…だした?」
零くんがガバッと起きて私を見る。
「うん…昔から一緒に遊んでた私の一番の友達♪」
「な…なるちゃん!」
魁くんは私をギュッと抱きしめる。
「か…魁くん…」
それに、瑠衣くんに呼ばれたらなんで返事して行くのかわかった。
私、瑠衣くんにしつけられてたみたいです…。
っと、私言わなきゃいけないことがあったんだ!
「あのね?今更なんだけど言いたいことがあるの…」
「何々?」
「うん、あのね?……」
私は深呼吸して言う準備をした。
よしっ!
「ただいま!」
『………』
3人は呆然ど私を見つめている。
「これだけなんだけど…」
すると、みんなが笑いだした。
「どうして笑うの!?」
「だって、あの頃の鳴海ちゃんもそうだったんだもん!」
零くんが笑いながら言う。
「ホントに思いだしたんだ…」
「そうだな…これであの頃みたいにいじめられるな…」
「それは勘弁してください…」
私は頭をさげた。
それだけは嫌だ…。