3人は学校の人気者
「みんなのおかげたよ、ありがとう」
私は起きたままみんなの顔を見る。
魁くんは私を抱きしめたままで零くんは手を握ったまま、瑠衣くんは壁に腕を組んでもたれている。
「あの…みんなが見てるんですけど…」
「知らない、オレたちを心配させた罰だよ」
魁くんが私を抱きしめたまま言った。
「それもそうだね、僕たちがどれだけ心配したか知ってほしいからね」
零くんも!?
後頼りにできるのは…。
瑠衣くんだけか…。
私はガクッとうなだれた。
「なんだよ?」
瑠衣くんがこっちに近づいてくる。
「瑠衣くん、それ以上近づかないでください」
「なんでだよ?」
あっ!怒った!?
「あ…その…魁くんと零くんがいるから…その…ね?」
私は苦笑いで手で何かを表そうとしたけど、何をしているんだろう…。手を使ってもどうにもならないのに…。