3人は学校の人気者
危ないアイツ
ふぅ…。
昨日は疲れて何も考えられなかった…。
お母さんがすごかったんだよね…。
「鳴海ちゃん、おはよ」
後ろから零くんの手が私の肩を叩いた。
「あっ…零くん、おはよ」
「鳴海ちゃん今日は遅いんだね」
「うん、お母さんがね…」
朝から大変だった。
何かあったら電話してって言うし…。
頭痛くなったら先生に言ってねとも言ってたな…。
考えながらふと隣を見ると私の隣を零くんが歩いていた。
横顔もかっこいいです…。
私なんかが零くんのこと好きになってはいけないんだよね…。
昔からモテモテだったなぁ、3人とも…。
私いっつも3人と一緒だったから恋愛感情なんか芽生えなかったな…。
今思うとませガキだったな…。
「鳴海ちゃん、危ないよ!」
零くんに腕を掴まれて私は気づいた。
教室についていたことと、あともう少しでドアにぶつかりそうだったこと。
危なかった…。
「ありがとう、教えてくれて」
「いいよ、昔からドジだったからね鳴海ちゃん」
そういつも零くんに教えてもらって気づいてたんだな…。
記憶がなくてもドジなところは変わりませんでした。
零くんがいなかったころはいろんなところに体をぶつけてたな…。
最高で十回。
痛かった…。