3人は学校の人気者
「鳴海ちゃんは危なっかしいよね…」
確かに…。
私は教室に入った。
「なんで一緒に登校してんの?」
「えー?なんか似合わないよねぇ」
女の子がそんな話をしている。
分かってるんだけどね…。
確かに今の私はメガネをかけて髪を二つくくりにしてるからね…。
「鳴海ちゃん?」
「へ?」
「どうしたの?」
「別に、何もないよ?」
「ならいいけど…」
「なるちゃん♪おはよ」
魁くんが私の前にきた。
「おはよ魁くん」
「なぁ、髪おろしたら?オレそっちのほうが好きだし…あとメガネも」
魁くんは私の髪のゴムをとり、メガネもとる。
「か…魁くん!?」
「やっぱこっちの方が可愛い♪」
ニコッと笑った魁くんの顔はぼやけて見えなかった。
「はいコンタクト」
魁くんが渡してきたのはコンタクトレンズ。
最初からこれが目当てだったんじゃ…。
コンタクトをして魁くんを見ると、満面の笑顔を私にむけていた。