3人は学校の人気者


あっ…。


山炭…くん!?


私何しちゃってんの!?


つい昨日近づくなって言われたばかりなのに!!


「どうしたの?」


「えっ…?えっと…その…あの…」


どうしよう…。


これってどうしたらいいの!?


「鳴海、こっち来い」


「は…はいっ!!」


私はすぐさま山炭くんをほって瑠衣くんのところに行った。


助かった…。


ホッと一息ついたのも束の間で私は瑠衣くんに腕を掴まれそのまま瑠衣くんの膝の上に乗ってしまった。


「えっ!?」


「何話してんの?」


お腹に廻された瑠衣くんの手をはずそうとする私の手を瑠衣くんの手が止める。


「な…なにって…その…」


そんなことを話すより今すぐ手を放してほしいです…。


「瑠衣、先生来たよ」


魁くんが机に両肘をついて手に顎をのせる。


「だから?」


「オレ、瑠衣だけズルいと思うなぁ…」


もしかして…。


「拗ねてる?」

「拗ねてねーもん」


ふんっとそっぽを向く魁くん。

可愛い…。


「席につけよー」


先生が教卓の上に出席簿を置く。


みんなが席につく中、私はいまだに瑠衣くんに捕まったまま。

どうすんの?この状況~!!



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