暴走ゲーム
『分かった。俺にも出来ることあったら言ってな?それなりに協力はするから』
隼人から返事が返って来た。
「さぁ、教室戻ろう。彩乃がすごい心配してた」
「うん」
教室に戻ると冷ややかな目で見てきた。
「・・・」
つい俯いてしまう。
「顔上げろ、菜摘」
晴也があたしの顔を上げる。
「聞け、お前らあ!」
「えっ!?」
晴也が大声でクラスに言う。
「菜摘は、やっぱりあのメール、誤解だって言った。協力してくれるよなあ?」
「もちろんだろ!」
「なっちゃんは彼氏一途だもんね!」
「え?え?」
はてながいっぱい頭に浮かぶ。
「菜摘が来る前にみんなが集まったんだ。それでお前のことを話して。アイツはそんなことしないって。絶対コイツ、勘違いしてるって言って」
「嘘・・・」
涙があふれてくる。
「菜摘、みんな菜摘の味方なんだよ?菜摘、あたしなら何でもするから。だから心配しないで?絶対大丈夫だから」
「うん・・うん・・・」
すごく嬉しい。