暴走ゲーム
「菜摘、そいつにメールしろ。付き合おうって」
「うん・・っ」
魁人にメールをする。
『付き合わない?』
返事は思ってたより早かった。
『いいよ』
「どうするの?次は」
彩乃に涙を拭かれたあたしは晴也を見る。
「いいか?打ち合わせ通りに送れよ、お前ら」
「「はいよ!」」
みんな、携帯を手に持ってメールを打ち始めた。
彩乃や晴也も一緒に。
「なにしてんの・・・?」
「学年全員に一斉送信。メアドを今すぐ変えなさいって」
「え・・・?」
「そしたら誰にもばかなメールは来ないでしょ?それから、立華の友達には内緒って。隼人君くらいなら大丈夫だって。晴也君が言った」
「てめっ、それは内緒だろっ」
「痛っ」
晴也が彩乃の頭を叩いた。
「晴也~、あのメールなんだ~?」
すぐ他のクラスの男子が集まって来た。