暴走ゲーム
「菜摘、もう少し休んだら?」
「うん・・・」
「それから、高校は遠いとこを入学した方がいいって。あたしも一緒に受験する」
「うん・・・」
「てゆうか、もう願書出しちゃったし★」
「・・・」
返事のしようがない。
「彩矢と一樹は・・・?」
「あの2人は無事だよ。気絶して、公園に寝かされてたのを近所の人が通報しちゃったの」
しちゃったって・・・。
「でももう大丈夫でしょ。アイツはもうこの世には居ないんだし」
「うん・・・」
けど・・晴也が居なくなった・・・。
晴也は・・あたしを守ってくれた・・・。
なのに・・あたしは晴也に何もしてあげれなかった・・・。
「晴也・・・ごめんなさい・・・」
彩乃に聞こえない声の小ささで、晴也に謝った。
「菜摘、明日からは学校行けるからね」
「うん・・」
学校へ行ったら、みんなはあたしを励ましてくれた。
責める人は誰も居なくて余計に泣けた。