星、流れ
【思い出】になってしまった事が寂しくて。

愛する事が嬉しかった。



翌日の夕方。

顔が浮腫んで酷い状態にも関わらず、スッキリした気分で起きた。

携帯を見ると、メールが一件。

……光哉だ。

『俺、今から寝るからおはようの電話出来ないかも(;_;)ごめんね(>_<)』

メールが入った時間は午前九時と表示されていた。

九時…か。

時計を見ると午後四時。

「どうしよ…」

寝起きに光哉の声が聞けないのは寂しい。

「いやいやいや!でもっ…!!」

寝てるの起こすのもなぁ。

迷惑がられるのは嫌だし。

「ん…私はいつも起こされてるんだよね?なら、起こしてもイイよ、ね……?」

ベッドの中で自問自答しながら携帯と睨めっこ。

…声、聞きたい。

「ダメ…かなぁ?」

冷房の切れた部屋のベッドの中。

汗だくになりながら、ダイヤル。

プッ…

プッ…

プッ…

プッ…



『もしもし…?』

受話器から洩れた声は…。


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