星、流れ
「和歌っ?!起きてた!?てか、どうしよ!!!」
『菜々…何?何をどうしようなの?』
私の電話で起こされて、少し不機嫌な和歌の声。
心の中でゴメン、と手を合わせて泣き付いた。
「光哉ね、朝九時頃に寝たらしいのっ!」
『うん…』
「でね!おはようの電話出来ないかも、ごめんねってメールがあったのっ!」
『うん…』
「私…どうしたらイイ?!」
本気で、どうしたら良いのか解らなかった。
まるで初恋かの様に。
そんな私に、和歌は呆れた様に笑いながら優しく言ってくれた。
『朝九時……今は午後四時、ね?六時間は寝てるはず。電話してごらん』
「そっか、そうだよね。ありがと!電話してみる!!」
『はいはい。頑張って。和歌は寝直します。おやすみ』
「ごめんね!おやすみ」
電源ボタンを押して、深呼吸。
着信履歴から光哉を探す。
鼓動が速まる。
息が苦しい。
…
……
「お、お茶飲んで一服してからにしよっ!」
携帯を閉じて煙草を持つ。
…何してんだろう。
アパートの屋上で頭を垂れながら煙りを吐いて落ち込む。
私、案外小心者だったんだ。
なんて、今更気付いてみたり…。
自分の気持ちに気付いた途端、身動きがとれなくなってしまった……。
「アホか、私は……」
今度は顔を上げてオレンジ色の空に煙を吐き出す。
かっこわりぃ。
マジで。
「はぁ……電話する、か」
まだ暑い夏の夕暮れ。
顔がほてっているのは夕焼けのせいなのか……
緊張からか……
「あー!もうっ!!」
半ば、自棄になりながら通話ボタンを押した。
かっこわるい自分は嫌い。
声聞きたい。
なら、かけなきゃ始まんない。
『菜々…何?何をどうしようなの?』
私の電話で起こされて、少し不機嫌な和歌の声。
心の中でゴメン、と手を合わせて泣き付いた。
「光哉ね、朝九時頃に寝たらしいのっ!」
『うん…』
「でね!おはようの電話出来ないかも、ごめんねってメールがあったのっ!」
『うん…』
「私…どうしたらイイ?!」
本気で、どうしたら良いのか解らなかった。
まるで初恋かの様に。
そんな私に、和歌は呆れた様に笑いながら優しく言ってくれた。
『朝九時……今は午後四時、ね?六時間は寝てるはず。電話してごらん』
「そっか、そうだよね。ありがと!電話してみる!!」
『はいはい。頑張って。和歌は寝直します。おやすみ』
「ごめんね!おやすみ」
電源ボタンを押して、深呼吸。
着信履歴から光哉を探す。
鼓動が速まる。
息が苦しい。
…
……
「お、お茶飲んで一服してからにしよっ!」
携帯を閉じて煙草を持つ。
…何してんだろう。
アパートの屋上で頭を垂れながら煙りを吐いて落ち込む。
私、案外小心者だったんだ。
なんて、今更気付いてみたり…。
自分の気持ちに気付いた途端、身動きがとれなくなってしまった……。
「アホか、私は……」
今度は顔を上げてオレンジ色の空に煙を吐き出す。
かっこわりぃ。
マジで。
「はぁ……電話する、か」
まだ暑い夏の夕暮れ。
顔がほてっているのは夕焼けのせいなのか……
緊張からか……
「あー!もうっ!!」
半ば、自棄になりながら通話ボタンを押した。
かっこわるい自分は嫌い。
声聞きたい。
なら、かけなきゃ始まんない。